2024年03月24日(日) 放送分
PROFILE
1978年生まれ、広島育ち。写真スタジオ勤務を経て独立。現在、フードフォトグラファーとして大阪を拠点に、世界中から広告などの撮影依頼を受ける。撮影のみならず、スタイリングからアートディレクションまで石丸自ら行い、今や「フード写真」を超えた「アート作品」としても注目されている。
毎年フランスで開催される「サロン・デュ・ショコラ・パリ」では、2012年、日本で初めて公式ガイドブックの表紙を飾り、2017年には、世界の写真のコンペディション「FINE ART PHOTOGRAPHY AWRD」で入選。同年にパリで写真展を開くなど、国内外で活動する。
日課はコーヒーを淹れること。自分が淹れたコーヒーで、撮影前のコンディションをはかるという。密着取材中、コーヒーを淹れる姿を撮影取材していると、「豆がふくらむこの瞬間、これを撮って。一番おいしそうに見えるから」と言い、「自分」よりも「フード」推しの46歳。
REVIEW
高級チョコレートのGODIVAやマクドナルド、ドミノピザやレディーボーデンなどなど、
誰しも目にしたことがあるであろう写真が石丸氏の作品だったりする。
被写体と向き合う時、「お前にオレが撮れるのか?」
そんな禅問答が繰り広げられるという。
本人いわく「それが楽しい!」
なるべく作品に「自分をださないこと」
撮影技術だけでなく、被写体との向き合い方、考え方に石丸氏の魅力を感じる。
フォトグラファーとしての哲学が垣間見えた。
冷凍食品の専門店から撮影の依頼では、驚きのアイディアで勝負した。
そこで通常なら解凍、調理した商品を撮るが、石丸氏はあえて凍ったままの商品を撮影したのだ。
美味しそうなあたたかい商品と凍ったままの商品を対比させる。
これにより「冷たくてもあたたかい冷凍食品」のポジティブイメージを表現している。
この発想とアイディアには感動すら覚え、依頼主の期待を超える作品となった。
番組終盤にはフレンチの巨匠・ピエール・ガニエール氏の料理を撮る。
そんな時は巨匠のオーラに身を任せて、シンプルに。
料理と器、背景には黒い布一枚。
自分の表現を一切感じさせない。
演出しないという演出・・・。
料理の魅力を最大限に引き出せる、石丸氏の技術と感性に脱帽した。
![](https://i0.wp.com/www.hi-yu-a.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/aa547f04c3e82efb97a450807d17c998.jpg?resize=160%2C90&ssl=1)
コメント