「自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと」  四角大輔 Daisuke Yosumi

ミニマリズム

書籍の紹介

この本の著者 四角氏は言う。

「20代は捨て。」

人生は余計なものを削ることで、自分らしさを取り戻していく。

捨てれば捨てるほど、集中力が高まり、本当の能力が引き出される。

東京のレコード会社に15年間勤め、現在はニュージーランドの湖畔を拠点として生活している。

都市空間にいても、原生林に囲まれた湖畔にいても、テクノロジーが発達したおかげで、自由自在に仲間や情報とつながることができるという。

そんな四角氏が、都市空間と大自然で身につけたサバイバル能力・ライフスタイルを5つのチャプターに分けて紹介している。

この本を読んで、自分の身体と心の声に耳を傾けてみよう。

https://4dsk.co/

(要約)15個の抜粋ポイント

モノとの別れは過去の自分との別れ。捨てる基準はシンプルでいこう。今、使っていないものは捨てる。即座に売るか、譲るか、処分すればいい。とっておくか迷ったら、捨てる。自分の人生の優先順位はつねに変わっていき、それとともに必要なアイテムも変わり続けているからだ。

まず自分に「この買い物は投資か?浪費か?」と質問をする。出すお金以上に価値があると思えたら投資だし、出すお金と同じ価値かそれ未満だったら浪費だ。時間とこだわりを投入し、語れるほど愛せるモノだけを所有しよう。

お金から自由になるために、ミニマム・ライフコストという発想を持とう。一年間生活するうえで、最低限必要なランニングコストはいくらか。自分一人、または家族が健康的な食事をして、快適に眠る場所を確保する。そのためだけにいくらあればいいのか。それさえ把握しておけば、ここぞという時に思いっきり攻めることができる。

効率化で得られたジブン時間はすべて「独創性(自分にしかできないこと)の追求」「長期的な構想」を完成させるためだけに投資する。つねに自分にしかできないことだけにフォーカスし、社会に提供し続けること。オリジナリティを追求するために人は生きるべきなんだ。

あなたの自由を奪う〝やるべきこと”は自分の外側で勝手に増えていくが、人生を解放してくれる〝やりたいこと”は自分の内側から生み出すしかない。それは小さな声だから聞こえたらすぐにメモをとる。やりたいことリストは自分らしい人生を自由にデザインするための羅針盤だ。人はやりたいことをするために、生きている。

「我を忘れて没頭できる」「この話ならいくらでも語れる」という分野に時間を注ぐこと。世界一好きなことを一つ決めて、そのことに時間を投資する。あとは捨てる。そう覚悟を決めた瞬間、人生はきらきらと輝きだし、誰でも自信に溢れてくる。人間とはそういう生き物なんだ。

人生で最も大切なのは睡眠だ。睡眠は今日のおしまいではなく、明日のはじまり。寝ている間ずっと、身体は自らの免疫力を高めて、疲れを回復し、日中にためた精神的ストレスも浄化してくれる。朝が決まると、一日全体が仕上がる。

「とりあえずやっておく」という勉強や資格ほど無駄なものはない。なんの役にも立たないどころか、大切な時間とお金と気力を奪っていくものだから。手に入れるべき資格や知識は、自分が向かいたい方向に対して、それが必要かどうかだ。

<四角式ミニマム英語学習法>

  • 自分の中学校の教科書で日常会話の基礎を学ぶ。
  • 自分の高校の教科書でリーディングを学ぶ。
  • NHKラジオの英語教材でリスニングを学ぶ。
  • 好きな映画を字幕付きで何回も観る。
  • 照れず恐れず、とにかく英語で話してみる。

なにかに心を集中させるために。心身の静寂を取り戻すために。一番簡単にできることは、瞑想だと思っている。まずは10分。目標は30分。時間をかければかけるほど、瞑想状態は美しくシンプルに仕上がる。すると心だけでなく、不思議なことに体内までも、とにかくすっきりするんだ。

あるとき山奥で出会ったネパール人から教わった瞑想法

まずあぐらをかく。
それから両手を上にひろげ、両ひざの上に置き、親指と人差し指の先をちょこんと触れさせる。
目を閉じて、ゆっくり呼吸をはじめる。
できるかぎり深く、そーっと。
耳は、自分の呼吸音だけに集中させている。
イメージは呼吸だけを丁寧に追跡していくような感じで。
新鮮な空気が鼻の穴に触れ、管を通り、肺を膨らませていくまでゆっくりと。
そして吸う時よりも、吐くときに、特に集中する。
そのあと頭の中で、イメージを髪の先から頭皮へ、頭皮から頭蓋骨へ、それから脳、眉毛、まぶた、まつげ、眼、鼻、唇、あご、のどの奥・・・という具合に身体のパーツ一つ一つ、上から下へと意識を移していく。
足のつま先までいったら、その次は自分が着ている服を、それから自分がいる部屋を、その部屋がある建物を、建物があるすぐ外を、近所を内包する町を、区や市を、都道府県を、日本を、地球をとゆっくり意識のカメラを外に向けて引いていく。

古いマナーに縛られる大人は自由じゃない?そんなことはない。マナーの本質は、相手の立場に立って思いやりある振る舞いをすること。マナーという型を身に付けてしまえば、必要以上に気を使わなくてもいいからよっぽど楽。それに、自由に生きている人こそ、そのことをよく理解し、伝統的なマナーを身に付けているものだ。

他人の目をきにせず、自分がいいと思う方向に進んでさえいれば、勝ち負けなんてどうでもよくなってくる。生き方においては、自己満足を目指したヤツが最強だ。つねにめざすべきは、勝ち負けではなく、自己ベストだ。まわりを見るな。向き合うべきは自分の心だ。

山でも街でも、極限まで荷物の軽量化を突き詰めるようになった。そうしたら、苦しかった毎日が急に楽になり、ささいなこと、大切なことを感じ取れるセンサーが鋭くなってきた。荷物は軽い方がいい。これは絶対だ。「持っている安心」よりも、「ほとんど手ぶら」で味わう自由さを。

大事なことは自分がのぞむ生き方をとことん追求すること。一般常識や雑念、誘惑はみんなノイズだ。何を手に入れたいか。その答えは外にはなく、自分自身の内側にしかない。内なる声に耳を澄まそう。そして、内なる声に従う勇気を持とう。

大好きなことをきわめていくと、それを誰かに教えることが仕事に変わる可能性がある。ソーシャルメディアで発信してみよう。出会う人にも伝えてみよう。そうやって最初の小さな一歩を踏み出すことで、また次の一歩が見えてくる。大切なことは、ハンパなくとことん好きになること。そして表現すること。趣味の達人が尊敬される時代になってきたんだ。

(実践)3個の行動ポイント

  1. 自分の中の本当に大切なことはなにか?と内省し、そのことに時間を投資する。
  2. 睡眠時間を7時間~8時間 確保する。
  3. こだわりのモノだけを厳選し、不要なモノをなくしていく。

感想・まとめ

働く場所や環境にとらわれない、自由な働き方は不可能ではない。

四角氏のように、自分の心の声に耳を澄ませば、理想のライフスタイルがみえてくる。

世間の常識や枠にはまらない、オリジナルな生き方をめざしたい。

自然環境を大切にし、自給自足のサスティナブルな精神も共感がもてる。

大自然の恵みと最新のテクノロジーを融合させた、ハイブリットな生き方を実践している。

ずばり、私もこんな風に生活してみたいと思える内容だった。

「人生のバイブルとなる本」ランキングにランクイン!!

本日の書籍情報

【書籍名】自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと
【著者名】四角 大輔
【出版社】sanctuarybooks
【出版日】2012-7-25
【オススメ度】★★★★★
【こんな時に】ライフスタイル ノマドライフ
【キーワード】自由 シンプル 移住
【頁 数】199
【目 次】

  • プロローグ
  • 物とお金
  • ワークスタイル
  • メンテナンス
  • 人間関係
  • ライフスタイル
  • エピローグ

四角大輔さん 素敵な本をありがとうございます。

コメント