やめる時間術(尾石 晴)

書評

書籍の紹介文

自分の好きなように時間を使うことができない人

何かを「やめる」ということに躊躇している人

この本を読んで「自分の時間」を取り戻しましょう!

普通の会社員がワンオペ育児でも「やりたいこと」を次々に実現してきた2児の母。

著者 尾石 晴(ワーママはる)氏が推奨する時間術

ぜひ、みなさんも生活時間を見直すきっかけにご覧ください。

「人生」とは「時間」です!

(要約)15個の抜粋ポイント

私たちの時間は3つの時間で成り立っています。

  • 生活時間(睡眠、食事、入浴、排せつなど生きているだけで必要な時間)→12時間(例)
  • ルーチン時間(社会的に拘束される時間、仕事、家事、送迎など)→10時間(例)
  • 自分時間(自由選択時間、余暇)→2時間(例)

これはお金で例えると、収支が一発でわかる「お小遣い帳」をつけることと同じです。時間という見えないものだからこそ、まずは「見えるように」します。

タイムパフォーマンスupの基本に、大事な仕事はゴールデンタイムにすることです。人間の脳にとって1日でもっとも生産性の高い「ゴールデンタイム」は、起床後3~4時間と言われています。人間の意思力や思考力は、起床してから時間が過ぎるにつれて低下していきます。

毎日長く時間を使っているルーチン時間(仕事や家事)ほどエフォートレス(努力を必要としない、無理のない)にするとタイムパフォーマンスを上げる効果が高い。

スケジュールはギチギチに詰めてはいけません。余白は余白として残しておいた方が、全体的なパフォーマンスアップにつながります。人生は予定通りにすすまないからです。意図的に余白時間を設けておくと、突発的な出来事に対応する時間に充てられるし、心にも余裕が生まれます。

タイムパフォーマンスが良い時間を過ごせると、短い時間でも「自己効力感」が生まれます。自己効力感とは、心理学者アルバート・バンデュラが唱えた「どんな状況においても自分は必要な行動をうまく取れると、自分の可能性を認知している」心の状態です。

<時間の考え方>

①自分の使っていた時間(見える化)ー②価値の低い時間(引き算)=③本当にやりたいことに使う時間(足し算)

24時間という枠は決まっているので、まずは引いてやめる時間を作らないと「足し算」に使える時間の枠がありません。

  • 投資=後々にリターンが見込めるもの
  • 消費=日々生活していくうえで必要な物
  • 浪費=無駄に使っているもの

自分が今過ごしている時間は「投資・消費・浪費」のどれに当てはまるのか、常にアンテナを立てておきます。こうすれば、自分の時間は今どれなんだろうという感覚が磨かれ、上手に時間を引くことができるようになるのです。

自分のやりたいことが全然わからない人ほど、「やりたくないこと」をどんどん掘り下げる必要があります。この裏返しが「自分のやりたいこと」なのかもしれないと気づくきっかけになります。必ず「時間の足し算をやる前に引き算をやる。」

「緊急であるが重要でないこと」は、事前に準備しておけば、時間を奪われる可能性が最小限で済みます。「こういった事案が起きた時の備え」をいくつかのパターンで持っておけば、引き算がよりうまくなります。

現在の自分が「大事にしたいもの」「満足がいくもの」に時間を使ってを打っておけば、それがいつか将来の自分にとって「必要な線」になってくれるはずです。

理想の24時間の過ごし方を書いてみます。その理想の時間を手に入れるためには何が必要かを考え、現在の生活や時間の使い方とのギャップにも目が向くようになります。そして、どうやったら理想に近づけるのかという気づきが生まれてきます。この気づきが「足し算」すべき行動を明確に示してくれます。

いきなり理想の1日にすることは難しくても、理想の1日に近づくような時間の使い方に、現在の時間の使い方を合わせていくことは可能です。その積み重ねの時間こそが「生き方」なのだと、足し算をしながらぜひ気づいてほしいのです。

 手厳しいようですが、たとえ想像でも自分が過ごしたい1日を思い描けないという人は、普段から「自分の人生」について考えていないのと一緒です。他人から求められる役割や生き方を演じる人生になっている可能性が大です。

やめるものを決めていくと、「やりたくないことの裏返しはやりたいこと」といった自分の人生において重要な項目が見えてくるはずです。

(実践)3個の行動ポイント

  1. 24時間の使い方をExcelの表で見える化して記録する
  2. 理想の24時間の過ごし方を書き出す
  3. やりたくないことを深堀して、やりたいことを洗い出す。

感想・まとめ

自分の時間の使い方を振り返って見ると、やりたいことばかりをリストアップしていることに気づきました。

そのやりたいことを達成できないでいると、イライラしたり、ストレスに感じたり・・・。

慌ただしい毎日で、休日も予定がいっぱい(;´・ω・)

心も休まることがありませんでした。

その理由は時間の引き算をしっかりできていなかったことが原因でした。

この本で学んだ時間術を活用することで、理想の生活に近づくための行動ができそうです。

これからは無駄な時間を使わない!

シンプルで充実した生活を目指していきたいと思います。(≧▽≦)

本日の書籍情報

【書籍名】 やめる時間術
【著者名】尾石 晴(ワーママはる)
【出版社】実業之日本社
【出版日】2021/1/28
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】自分の時間をとりもどしたい
【キーワード】ライフスキル、自己啓発
【頁 数】197ページ
【目 次】

  • はじめに
  • 序章 時間がない!思考から抜け出す
  • 第1章 全体を把握する時間の見える化」
  • 第2章 タイムパフォーマンス向上術
  • 第3章 やめる時間術のカギ 時間の「引き算」
  • 第4章 時間の引き算【応用編】
  • 第5章 人生を豊かにする時間の「足し算」
  • 時間にまつわるQ&A
  • おわりに
  • 参考文献一覧

尾石 晴さん、素敵な本をありがとうございます。

 

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