精神科医がすすめる「これからの生き方図鑑」樺沢紫苑

書評

今回ご紹介します本は精神科医がすすめる「これからの生き方図鑑」

著者:樺沢紫苑   光文社  です。

<選書理由>

図鑑というだけあって、この本一冊でお金、人間関係、仕事、健康、メンタル・・・・などなど

様々な問題に対して、今日から実践できるノウハウが満載。

精神科医の樺沢先生の本は文章が読みやすく、脳科学的な研究結果に基づいて解説されています。

科学的根拠のあることしかおすすめしていないので、信ぴょう性も高いのです!

より良い生活習慣を目指す風男は「これからの時代に対応できるノウハウ」を知りたくてこの本をチョイスしました。

<お勧め箇所BEST3>

①毎日回復すれば疲労はたまらない

樺沢先生は大のサウナ好き。サウナは疲労回復に最高です。

とはいえ毎日入るには時間もお金もかかってしまう。

そこで、お家でで「温冷交代浴」がおすすめです。

これは42度の温浴と18度の冷浴を交互に繰り返す入浴法です。

温浴による「血管の拡張作用」と、冷浴による「血管縮小作用」を繰り返すと血流が良くなり、体内に発生した疲労物質をポンプのように押し流してくれます。

温浴42度7~8分、冷水シャワー30秒~1分、休憩3~5分これを1セットとして、2~3セット繰り返す。爽快な気分、リラックス効果、そして疲れが取れるのを実感できます。

②「忙しい」を「充実」に置き換える

「忙しい」と口にしていると、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。

すると、脳のパフォーマンスは低下して仕事がはかどらなくなる。

では、どうするか?「充実している」と口にすることです。

脳は騙されて、ドーパミンを出すので、集中力が高まり、仕事もすいすいはかどって本当に楽しくなってきます。

仕事の忙しさに負けない4つの方法

  • 「忙しい」を「充実」に置き換える
  • 「多忙を乗り切るゲーム」に参加する
  • すべてのタスクを書き出し、進捗管理する。
  • 制限時間を決める

③キャンプがメンタルに与える凄い効果

  • 我慢強さが養われる

自然の中で過ごすため、擦り傷や急な雨などアクシデントに見舞われることもあります。

そうした小さな我慢の積み重ねが子供の「我慢強さ」や「ストレス耐性」にプラスの影響を及ぼすのです。

  • 創造性や記憶力がアップする

野山を駆け回るなど、自然の中で運動することで、ひらめきのアセチルコリン、脳を成長させるBDNF(脳由来神経栄養因子)、ドーパミンなど、記憶力を高める物質がシャワーのように分泌されます。

  • コミュニケーションが深まる

キャンプの場合はテント設営や食事の準備、片付けからテント撤収までやることがいろいろあります。

それらを親子、兄弟で役割分担しながら行えば、協調性や連帯感を育むトレーニングになります。

同時に積極性や責任感の醸成につながっていくのです。

  • 「究極の幸せ」が得られる

自然の中でのんびりすると、気持ちがリラックスして「癒された」という「セロトニン的幸福」が得られます。

家族とのコミュニケーションが深まり、これは「オキシトシン的幸福」です。

自分で料理ができた、バーベキューが美味しい、テントが設営できた、これらは「ドーパミン的幸福」です。

つまりキャンプに行くだけで、しあわせになるために必要な「3つの幸福」のすべてがバランス良く得られるのです。

まさに「究極の幸せ」と言っても過言ではありません。

子供達に伝えたい「これからはプランB」を考える

私が個人的に「これは子供達に伝えたい」と感じた内容をご紹介したいと思います。

「これからはプランB」を考える  P228

自暴自棄になりやすい人の特徴として3つの特徴があります。

それぞの特徴と対処法もあわせて読んでください。

特徴①0-100思考

0-100思考とは物事を0か100か、成功か失敗か、白か黒か、イエスかノーかでしか考えられない極端な思考のことです。

人間は追い込まれたときに、極端な思考に陥ってしまうのです。

0-100思考から抜け出す方法として、「プランBを実行する」ことです。

最初のプランが失敗したら次の手段、次善策に移行すればいいのです。

特徴②自尊感情が低い

「自尊感情」とは「自ら生きる価値を認識し、自分の生かされた命を大切にする感情。

自分自身を尊重し、大切にする感情」です。

多くの人は「自信満々で超ポジティブな人」を自己肯定感が高いと考えるようですが、それは間違いです。

「欠点だらけ、失敗ばかりする自分。それも自分。それでいい」と、超ダメな自分でも肯定できる人が「自己肯定感の高い人」です。

何か失敗したり、落ち込んだりした時に、自分を責めるのではなく、それでいいと自分を認めるのです。

独り言でもいいので「それでいい」「それも自分」と口にしてみてください。

それだけで気分はポジティブになり、続けていくと自然に自己肯定ができるようになります。

特徴③失敗体験が少なすぎる

苦労や失敗がないまま社会人になると、厳しい社会生活に耐えきれず、人生を棒に振ることもあり得ます。

学生時代は新しいことにたくさんチャレンジし、たくさん失敗し、たくさん恥をかいて叱られること。

社会人になるまでに100回は失敗するべきです。

失恋したり、試験で悪い点を取ったりするのも、人生には必要な体験なのです。

気づき・感想

お勧め箇所BEST3はぜひ実践していきたい。

温冷浴でその日の疲労を次の日に持ち越さない。

自宅にいながらサウナに近い効果を得ることができそうですね。

わりと時間のある休日に実践してみます。楽しみだな~♬忙しい仕事でもゲーム感覚で楽しむ。

「充実している」「ワクワクする」ポジティブな独り言をつぶやきながらパフォーマンスを上げていきたい。

それからキャンプについて。我が家では毎年1回家族でキャンプしています。

この本を読んで、このような効果があることを初めて知りました。

たしかにキャンプの後は「癒された~」とか家族と深くコミュニケーションが取れていると実感できています。

充実している分、すごく濃い時間を過ごせています。

こうして言語化されることで、キャンプへの意義、楽しみも高まってきました。

そのほかにも参考にしたいノウハウがたくさんありました。

これからの時代の変化にうまく対応できるように、この本を読んで実践してみてはいかがでしょうか?

きっとポジティブで良い変化が起きるはずです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

ではまたバイバイ♪

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