2023年11月19日(日) 放送分 Vol.1276
PROFILE
1987年1月生まれ。米国の名門ウェズリアン大学卒業後、ベルリン自由大学で修士、ベルリン・フンボルト大学で博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。Karl Marx’s Ecosocialism: Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy (日本語版「大洪水の前に」)でドイッチャー記念賞を史上最年少で受賞。『人新世の「資本論」』(集英社新書)が50万部のベストセラーとなった(新書大賞2021、アジア・ブックアワード 2021受賞)。
大学時代、ハリケーン・カトリーナの被災地でボランティア、世界一豊かな国の深刻な超格差問題を目の当たりにしたのが転機になり、大学から読み始めたというマルクスの研究を志向する。ベルリンの大学院で学んでいた最中に起きた東日本大震災を機に、資本主義とエコロジーの問題を深めたいと考えたのもその契機となった。マルクスのように、理論と実践を追求し、研究だけでなく日夜いろんな現場に赴き、世の中から刺激を受けつつその思想がより良くなることを目指している。
世界的なプロジェクトである「マルクスエンゲルス全集(MEGA)」の刊行にも携わる。担当はマルクスの自然科学のノート編纂。
REVIEW
気候変動などが地球規模で問題になる中、社会システムがこのまま変わらないと、豊かになるどころか貧しくなるのではないか、と主張されている。
そんな斎藤氏が提唱する「コモン」というキーワード。これはコミュニズム、脱成長を意味する。
番組中、斎藤氏は日本で行われた高校生主催の街頭演説に参加した。演説に対して足を止める人は少ない。
ヨーロッパと日本では、かなり反応の違いが見てとれた。
環境問題に対する意識、経済に対する問題意識。
人々の意識を変えることが、大きな課題となりそうだ。
名言
最大年収と最低年収を導入して一定以上は増えない、最低限度はもらえる。そういう社会にした方が良い。
お金の分だけ幸せになったかというと、そうはならない。脱成長の考え方があれば、お金じゃないよねって思える。
情熱大陸 番組中より
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