「年収1億円の神ルール10」を読んでみた

書評

書籍の紹介文

金川顕教著

人生100年時代をどう生き抜くか?AI時代をどう生き抜くか?ウィズコロナ、アフターコロナをどう生き抜くか?今後の世界はますます予測不可能となっています。しかし、そういう世の中でも、この本で紹介する10個の力があれば生き延びることができると金川氏は提唱しています。この力を身に着けて今後の世界を力強く生き抜いていきましょう!

(要約)10個の抜粋ポイント

1.先見力

先見力とは何に投資をするかを長期的に考えること、つまり投資的な視点、それも長期的な視点を持つことです。3年先、5年先、といった短期的な先見力ではなく、最低でも10年後を見据えられる先見力が必要です。先見力で欠かせないことにライフイベントがあります。ライフイベントとはその人の人生で起きる様々なイベントの事です。転職、結婚、けが、入院、出産などがそれにあたります。自分の人生に何が起こりうるか、そのそれぞれにどれくらいの資金が必要なのかを知り、毎月収支の計算をして管理することが必要です。

2.思考力

この思考力を鍛えるには話すとか、書くとか、行動するといったアウトプットが重要です。物事に優先順位をつけ、自分で決めた明確な意思を持っておきましょう。仕事、資格取得、転職、引っ越しなど、選択が必要な場面は、人生においていくらでもあります。常に優先順位を意識することで、思考力は鍛えられていくのです。思考力を鍛えるためには、まず目標設定をすることです。目標があるから優先順位がつけられるわけです。目標設定は必ず志が高い目標を作るべきです。ビジネスや勉強は、成功の姿を思い描いて、逆算型で目標を達成していくものだからです。どうしたら目標を達成できるのか?それを考えることが思考力を鍛えることになるのです。そこで大事なのはできない理由を考えるのではなく、どうしたらうまくいくのか、できる方法を常に探して考えることです。

3.表現力

これからの時代、表現力がないのは致命的です。なぜなら、表現力こそAIが不得意な分野だからです。本当の伝える力とは雑談力、会話力、コミュニケーションスキルのような外に向かう小手先のテクニックではなく、内なる言葉を磨くことが大切です自分の頭で思ったことをまとめて初めて、「自分の意見」となるのです。内なる言葉を磨く方法はペンと紙を用意して頭の中にあることを書き出してみる。例えば「仕事で成功したい」という答えが出たとしてそれはなぜなのか、本当なのか、どうなりたいのかを書いていきます。さらにその答えを深堀していくと内なる言葉を育てることができます。もう一つアドバイスとして、逆転の発想と他人の視点を取り入れるということです。自分の常識は、先入観の塊であると自覚してください。様々な視点で自らの思考を見つめる。反対の発想が出てこない、他人の視点が分からないという人はあきらかに勉強不足です。良いアウトプットをしたいと思うのなら、他人の3倍のインプットを心がけましょう。

4.読書力

金川氏は1日に2冊、読んだ本について解説した動画をYouTube図書館というチャンネルにアップしています。なぜたくさん本を読むのか?それは読書量の差が年収の差になる。読書することで知識が増え、仕事の生産性やクオリティーが上がるからです。「時間がないから読書ができない」のではなく、「読書をしないから時間がない」のです。日本では20代、30代のビジネスマンは1か月に平均0.26冊しか本を読んでいません。30代で年収3000万円の人は、平均で9.88冊、本を読んでいます。その差は、38倍にもなります。(出典business management degree)読書量と年収には相関関係があるのです。

<具体的な読書の仕方>

本を手に取ったら表紙から本の内容を予測します。続いて目次を見て、本にどんな内容が書いてあるかをざっと確かめた後、「はじめに」と「終わりに」を読みます。これでこれから著者がどんな主張をするのかと本のゴールや目的がわかります。1回目は速読。重要な部分に付箋やマーカー、折り目をつけて印をつけます。2回目は印をつけた部分を熟読します。このとき本を読みながら「これ、ほんと?」「これ、どういうこと?」というように、質問をしたり本と対話します。3回目は要約読みをします。

5.数字力

決算書を読めるようにする。 決算書の種類には3つの種類があります。それが損益計算書、(P/Ⅼ)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(ⅭS)です。家計簿で例えると、損益計算書は収入と支出が書いてあるもの。つまり、収益、費用、利益といった企業の経営成績が記載されたものです。貸借対照表は、今の通帳の貯金残高、財布に入っている金額、ローンなどの負債、つまり企業の財政状態が記載されたものです。キャッシュフロー計算書は収入と支出を現金ベースで記載したもの、つまり営業活動や投資活動、財務活動によるキャッシュフローを記載したものです。損益計算書は収入や費用が発生したタイミングで計上し、キャッシュフロー計算書は実際に入金や支出されたタイミングで計上します。このように決算書が読めると企業の分析ができ、転職や起業にも役立ちますビジネスは数字です。数字に弱ければ転職や起業など、不利な立場になりますので、ぜひ、日々、数字力を身に着けるようにしましょう。

6.当事者力

プロフェッショナルとアマチュアの違いは当事者意識があるかどうかです。当事者意識とは自分が関わる仕事や物事を自分のものと捉えて取り組む姿勢のことです。言われたことしかしないのではなく、言われなくても積極的に考えたり動いたりすることができる人になりましょう。誰のために仕事をするのか、何のために仕事をするのか、なぜこの仕事ではないといけないのか、自分の使命ややりがいなどをしっかりと持つことが当事者意識を持つきっかけになります。

7.応援力

仕事を通じて社会に貢献できていると考えると、仕事も楽しくなります。自分がもっと勉強して、成長することができれば、さらに世の中にいいものを残せるし、世の中の役に立ちます。周りの人を成功させるのが一番の成功法則です。ぜひ、みなさんも自分以外の「誰かのため」ということを意識し、応援し応援されるひとになってください。

8.習慣力

志の高い人、結果を出している人たちはどれくらいの時間を、その物事に費やしているのでしょうか。サッカー選手、音楽家、小説家、経営者など、さまざまな分野でプロになった人、世界的なレベルになった人は、例外なく1万時間の練習期間があったと指摘しています。これがいわゆる「1万時間の法則」と呼ばれるものです。習慣力は量とスピードを意識する。金川氏はよく本の中で「成功するには量とスピードと質が大事」だと書いています。量からしか質はうまれません。そして、その量は習慣力がなければこなすことができません。人の3倍やれば10倍の結果が出るという、自分の中でのルールを決めているそうです。

9.決断力

決断力を高め、決断を成功させる6つのポイントとは

  1. 最悪の状態を意識すること
  2. 他人の目を意識しないこと
  3. こだわりを捨てること
  4. 興味、関心、WANT思考で決断すること
  5. 視野を広く持ち、常に情報収集をすること
  6. 決断を先延ばしせず、即断即決すること

10.チーム力

人間が一人でできることは限られています。チーム作りで重要なのは目標設定です。とくに、重視されているのが「意義目標」です。つまり、なんのためにそれを行うのか「意義」を持つということです。目標や目的を持って行動することで、より結果につながりやすくなります。良いチームとは積極性と共感性のバランスが取れたチームです。メンバーの一人一人がチームリーダー意識を持ってコミュニケーションをとることでチーム力を高めることができます。

(実践)3個の行動ポイント

①10年後の自分が理想の人生を実現できるよう、目標を日限つきでリストアップする。

②読書を継続して、ブログにアウトプットする。

③当事者意識を持って物事に取り組み、自責思考で行動する。

ひと言まとめ

「神ルール10個の力」を手に入れたら、年収アップは間違いないでしょ!!

本日の書籍情報

【書籍名】年収1億円の神ルール10
【著者名】金川顕教
【出版社】ポプラ社
【出版日】2020/11/16
【オススメ度】★★★★★
【こんな時に】年収を上げたいとき
【キーワード】ビジネス、学び、~力
【頁 数】239ページ
【目 次】
まえがき

  1. 先見力
  2. 思考力
  3. 表現力
  4. 読書力
  5. 数字力
  6. 当事者力
  7. 応援力
  8. 習慣力
  9. 決断力
  10. チーム力

あとがき

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