「最高の働き方」(金川顕教)

書評

今の働き方に不満のあるビジネスパーソンに送る、理想の人生を実現させるための指南書。

ベストセラーを連発させる若きビジネスリーダー金川顕教氏が語る進化論です。

自分にとっての最高の働き方とはどのようなものなのか?働く理由とは?

自分のことって、自分が思っている以上に理解できていないのではないでしょうか。

わたしは人生の課題や悩みなどを浮き彫りにし、自分との向き合い方を学びたいと思い、この本を選びました。

その中で、「これは!」という内容を要約してみましたので、読んで頂いた方のお役に立てれば幸いです。

書籍の紹介文

この本でみなさんに問いかけるのは、いま、何をやりたいのか、何をやりたくないのか、それはなぜなのか、なんのためなのか、といったことです。

深い問いかけの先に見えてくるのは、自分の人生の理想の形です。

自分がどう生きたいのかを見極め、実現するために実践する。それがこの本の目的です。

「選ぶ」ではなく「選ばされている」「動く」ではなく「動かされている」

そうした人生を終わりにして、自分の基準で決めるという体験をする。それが本当の成功です。

(要約)15個の抜粋ポイント

いまでは個人で働くということが、社会人にとっての強みにもなっています。会社員のように、1つの収入源に頼るということはかえって危険です。人材不足で変化の激しい時代、人材の流動性はどんどん高まっていきます。フリーランスという働き方が、これからの時代のスタンダードになるのかもしれません。

今後のお金の稼ぎ方として、いろいろなことに手を出す方がメリットが大きい。テクノロジーの進化によって、単純作業や接客業務などはどんどん効率化されていきます。そこで必要とされるのは、より広い視野で物事を見ることのできる人材です。

一つの事で100点をとるよりも、色々な科目で70点をとれる人の方が強い。本業を深めていくことも大事ですが、できるだけ他分野の知識や技術を身に付けることが、自分の価値を高めていくのです。

「やったことがないことは」は、ほとんどが「早くやった方がいいこと」です。それが上手くいくかどうかは問題ではありません。失敗を知ることも成長のひとつです。スタートしない限り、何も起こりません。早く始めることは何のリスクもないのです。

他人のために働きながら、つまり他人を幸せにしながら、自分の幸せを実現できる。そして家に帰れば家族がいるとしたらどうでしょう。自分の仕事で稼いだお金で、自分も家族も、社会も幸せにできる。誰に対しても胸を張れる人生ではないでしょうか。なにもマイナスに捉える必要はありません。すべての仕事は社会貢献につながります。

1日の行動を4つに分けてみる。

  1. 最低限やらなければいけないこと
  2. 楽しいこと
  3. 自分を成長させるためにやること
  4. 無駄なこと 

勉強や事業に使う時間を稼ぐために1や4の中から削れるものを徹底的に削りましょう。

やりたいこと/やりたくないことをリスト化しましょう。紙に書きだすことは、とても大事です。「やっぱり好きなんだ」「やっぱり嫌なんだ」と再確認できる。そこから自分の目的が見えてきます。

稼いだお金を何に使うのか。家族を幸せにするためなのか、将来の自分への投資なのか。なんのために働くのかを見いだすことは、何のために生きているのかを考えることでもあるのではないでしょうか。

将来のへの不安な感情は自分の人生を幸せにするために必要な感情だととらえましょう。不安を見ないふりすることと、いま動くこと、どちらをポジティブに感じるでしょうか?不安を解消するために行動してみてください。不安を安心に塗り替えてください。その先に現れる不安をまた安心に塗り替えてください。これを繰り返すと、「不安」をネガティブに感じないようになります。

いろいろな角度から今の環境を見た時に、新しい魅力を感じた。あるいは人生の目的と目標を考えたとき、この会社でできないという理由はなかった。いまいる芝生が一番青かったということだってあるはずです。いまいる会社にとどまるという選択も間違いではありません。

ビジネスを始める時の4原則

  1. 小資本で始められる
  2. 在庫がない(あるいは少ない)
  3. 利益率が高い
  4. 毎月の定期収入が確保できる

会社を経営する以上、やっぱり最低限のお金の知識は必要です。それがないというのは、例えていえば計器のない車を運転するようなものです。まずは簿記3級程度で十分です。

人生を振り返った時、何かをやりきったなと感じるためには、10年はかけないといけないと思います。欲しいものを追い求めていたら、結果的に10年かかるということかもしれません。

自分に合うものを見つけた時、「頑張る」とか「やらなければいけない」という意識を全く必要としないで、人は勝手に熱中するものです。今までの人生の中で、何かに没頭した時のことを思い出してください。

ひとに点数なんてありません。見せる必要も、評価される必要もない。幸せの定義は自分の中だけにあればいい。自分の哲学に矛盾しない選択をできたのであれば、もうその道を楽しめばいいのです。

(実践)3個の行動ポイント

  1. 「やりたいこと/やりたくないこと」をリストアップして無駄な時間をなくす
  2. 今の仕事環境を色々な視点で見つめてみる。
  3. やってみたいことを実行する(没頭できるものを見つける)

感想・まとめ

私自身も仕事に対する考え方や、将来の不安で迷うことがたくさんあります。

そんなときにこの本と出会って、自分を成長させるにはどうしたらいいのか、たくさんのヒントをいただきました。

自分の好きなこと、興味があることに挑戦し、できることを増やす。

それらを掛け合わせて自分だけのオリジナルな商品やサービス・価値観を生み出せるようになりたいと思いました。

今後の人生に活かせるヒントを学ばせていただきました。

本日の書籍情報

【書籍名】 最高の働き方
【著者名】金川顕教
【出版社】総合法令出版
【出版日】2019/8/23
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】年収を上げたいとき
【キーワード】ビジネス、自己啓発、起業
【頁 数】223ページ
【目 次】

  • 第1章 会社員の活動休止宣言 
  • 第2章 そもそも安定なんてない 
  • 第3章 やりたいことなんてなくていい 
  • 第4章 感情を解き放つ習慣 
  • 第5章脱サラ後の選択肢 
  • 第6章 ゴールは「自分で選ぶ」こと 
  • おわりに

金川顕教さん素敵な本をありがとうございます。

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