うまい米を作ろう(種籾の消毒2022/04/29)

green rice fields among mountains お米作り
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待ち遠しかったゴールデンウィークがやってきましたよ~パチパチパチ☆

大まかなやりたいことを書きだして計画を立てたのですが、でてくるでてくるいろんなことが!

今のうちから「連休あっちゅう間に終わるな」と予想できました。

そんなGW1日目のつぶやき・・・

種籾の消毒作業

田んぼの草払いを2時間ほどしたあと、種籾の消毒をおこないました。

使用するのはこちらの2点

  1. 生物殺菌剤「タフブロック」100g入り
  2. 乳剤「スミチオン」100mg入り

どちらも地元のJAで購入しました。

今年購入した種籾「ヒノヒカリ」です

ヒノヒカリについて詳しく知りたい方は下記リンクへどうぞ。

ヒノヒカリ種籾を購入! | 島風日記 (hi-yu-a.com)

種籾(たねもみ)の塩水選(えんすいせん)と消毒

中身の詰まった良い種籾(たねもみ)を選ぶために塩水につける「塩水選(えんすいせん)」を行います。

種籾の中身とは、おもに胚乳(はいにゅう)のことです。

胚乳は発芽から初期生育にかけて必要な栄養源なので、この胚乳が多い方が良いわけです。

胚乳が充実した種籾は発芽率が高く、根に活力があり、活着にも優れています。

胚乳が少なく軽い籾なのか、胚乳が多く重い籾なのか、見ただけでは区別はつきません。

そこで、塩水選を行います。

塩水選の手順

まずは、籾を塩水につけます。

すると、胚乳が多い籾は重いので沈みます。

浮き上がった軽い籾を取り除き、底に沈んだ重い籾を種籾とします。

塩水選は、明治時代に開発された方法で、良質な種籾の選別が簡単にできるようになったため、当時の収穫量が一割も増えたと言われています。

タライにホースで水を入れ、ぐるぐる掻き混ぜます。


すると、塩を混ぜる前の段階で、かなりの量の籾が浮き上がってきました。

浮いた籾を取り除きます。真水での作業を繰り返してから、塩水による作業に移ります。

いもち病やばか苗病にかかっている籾も浮きやすい傾向にあり、塩水選を行うとかなり取り除けるようです。

塩を混ぜていきます。塩は台所で使っている普通の食塩です。塩水を舐めて、塩加減を判断します。

塩水を掻き混ぜて、浮き上がった籾を取り除きます。水に塩を溶かすと、水より比重の重い塩の影響で、水の比重が上がり、物質は浮きやすくなります。

真水のプールより、塩水である海の方が、体が浮きやすいのも同じ原理です。

比重とは、物質の密度と標準物(一般には摂氏4℃の蒸留水)の密度との比です。

水を捨て、もう一度水と塩を入れて、同じ作業を繰り返します。

浮く籾が無くなると、今度は塩分を洗い流すために、真水できれいに種籾を洗います。

種籾の消毒

塩水選が終わったら、種籾を消毒します。


タライに2種類の薬剤を入れて棒で掻き混ぜ、消毒します。

この薬剤は、種籾を害虫から守るものと、いもち病やばか苗病などの病気から守るものです。

約1時間半の作業で、消毒ができました。このまま一昼夜つけておきます。その後、流水してから真水に2~3日間漬けておきます。

(こぼれた種はスズメちゃんたちのエサになります。わざわざ拾いません!(^^)!)

蓋とそのへんにあった重石をのせて、24時間放置します。

まとめ

この、選りすぐりの種たちがどのように成長していくのか、いまから楽しみです。

大事に大事に育てましょう。

これからたくさんの工程を経て、収穫の秋まで気が抜けません。

お米作りを通して、なるべく家族を巻き込んで作業していきたいと思っています。

一人で大変だからってわけではなく、子どもたちにも農業の体験を積ませたい。

体力仕事はできなくても、お母ちゃんには水の管理を任せる。

姉や甥っ子とも一緒に作業して、家族の団結をはかりたいのです。

苦労も多いが、それ以上のメリットはたくさんあると思っています。

丁寧な作業をすると、それだけいいお米になります。

自然の恵みに感謝しながら、こころを込めた米作りをしていきたい。

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