今回ご紹介する本は
みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと 岩井俊憲
選書理由
人間関係について改めて理想的だと考えるアドラー心理学。
この学問をとおして親子関係をもっと良くしていきたい。
子供達に対して、おしつけ、おさえつけはないか?
自分の考え方に偏りがあるのではないか?
こだわりを手放せばお互いにストレスなくコミュニケーションがとれるのではないか?
そのような疑問や問題解消のヒントとしてアドラー心理学であるこの本を読んでみました。
おすすめポイント4選
①アドラー心理学は「横の関係」を大切にしている
上下関係で人間関係を捉えることは、精神的な健全さを失うものとみているのです。
役割の違いはあっても、人間に上下はないと考えます。親子関係、教師と生徒、カウンセラーとクライアントでも上下関係ではなく、「同じ人間」「フラットな関係」ととらえるのです。
②「自分の課題」と「相手の課題」は切り分けて考える
不機嫌な相手に対しては、その不機嫌な理由を探すのではなく、ましてや自分に求めるのでもなく、「その人自身の問題」と割り切って接することも大切です。
③目的を理解し、目標に落とし込む
「目的」とは何のためにこの仕事をするのか?目指すべき的になります。「目標 」はどこに向かってこの仕事をするのか?目指すべき標ということです。目的を見据えて目標を設定する。目的のほうが目標より上位にきます。
目標設定のポイント
- グ具体的ー具体的にどういうことか
- タ達成可能ー達成可能か
- イ意欲的ー意欲をもって取り組めるか
- テ定量的ー数値で測れるか
- キ期限付きー期限があるか
④部下に注意を伝えるときの二つのポイント
1、怒りをそのまま表してはいけません。例えば「そっちに行くな」より「こちらの道に進んだ方がいいのではないでしょうか」という言い回しをしてみる。
2、注意するとともに「期待を示す」事が大事です。「あなたには期待しています。でも、今の状況では、少しその期待には足りていないのです。」など
注意のしかたを「怒り方、叱り方」ではなく、「注意の伝え方、注意のしかた」と言ったほうが適切だと思っています。
感想・気づき
アドラー心理学はあらゆる人間関係の指標となる。とても参考になりました。
とくに部下や子どもに対して。縦ではなく横の関係を意識するということ。
これは考えさせられました。押さえつけない、個人の意見を尊重すること。
折り合いをつけるポイントをお互いが探しだす。
思い込みやこだわりを手放すことができれば、お互いにストレスのないコミュニケーションがとれそうです。
それから、怒りをそのまま相手に伝えるのではなく、期待をこめて注意を伝えるということ。
職場や家族に対してぜひ活用したい考え方です。
意思、意見を伝えるのに、感情的になる必要はないことを学べました。
この本で学んだことを実生活で活用し、コミュニケーションの質をあげていきたいです。
岩井俊憲さん、素晴らしい本をありがとうございます。
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